日本体育社「学校体育」1981年11月号 [その他]

今日は久しぶりに教育雑誌を取り上げてみたいと思います。

学校体育を取り扱った月刊誌にはいくつかあり、代表的なものが日本体育社による「学校体育」、大修館書店の「体育科教育」です。
以前、2011年に「体育科教育」を紹介したことがありました。今日は日本体育社による「学校体育」の1981年11月号の記事、「写真でみる体育指導 中学生のバレーボール(女子)」を断片的に紹介します。

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初心者向けに解説されたこの記事は、まず基本となるレシーブの構えであるアンダーハンドパスを写真で解説しています。「どこにでも動ける体勢」は、バレーボールに限ったことではありません。

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「オーバーハンドパスを使用して、相手から飛んでくるボールをレシーブしているケースはほとんどない」確かに、その通りです。よってアンダーハンドパスが基本なわけです。

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ボールに慣れるように、様々なアンダーハンドパスの練習です。よくスポーツ根性物語で出てくる、レシーブ練習(しごき)のシーンです。

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オーバーハンドパスの練習です。スパイクのためにトスを上げるには、このパスを使用します。よくこれで突き指している人がいました。突き指した指を治そうとして引っ張るのは、かえって悪化するそうです。

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サーブとスパイクの練習です。基本的にバレーボールは、相手のコートにボールをたたきつける競技なので、サーブやスパイクができなければ点が入りません。ですが、初心者同士だと延々とアンダーハンドパスとオーバーハンドパスでラリーが続くことになります。

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スパイクの練習です。
尚、解説はここで終わり、ブロックの練習法は記載されていません。

「学校体育」は基本的に教師向けの論文誌のようなものですので、写真やグラビアは少なく、テキストのみ、もしくは手書きのアイコン化された人体図が殆どです。
写真といっても、解像度がかなり低いのですが、当時の学校体育授業の雰囲気は伝わってくるかと思います。
コメント(2) 

コメント 2

匿名

おはようございます。
貴重な史料ありがとうございます。昭和56年ですから、私のちょい下でほぼ同世代の部員の皆さんです。そして服装もキチッとしています。
体育教師用の雑誌なので、自分たちが使っていた保健体育の教科書よりも詳しいですね。バレーボールは体育の授業でやりましたが、生徒はほとんど素人なので、確かにラリーの応酬だった記憶があります。スパイク打つのはー部の得意な生徒だけでブロックはほとんどありませんでした。実際にやってみるとなかなか難しい競技でした。

by 匿名 (2023-12-09 07:10) 

Sei

匿名様
コメントを頂き有難うございます。

教師向けの雑誌というのは、なかなかお目に掛かれませんよね。私は母が中学校の社会科教師でしたので、中等教育資料のような雑誌は目にしたことがありましたが、体育科の教師向け雑誌は見たことがありませんでした。
図書館に行ってバックナンバーを見たとき、案外視覚情報が少なく、文章が多くて意外な気になりました。

スパイクを打つ生徒は限られてましたね。実際、打ちたくてもお鉢が回ってきませんでした。
by Sei (2023-12-09 08:48) 

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