中学校体育実技指導 学習指導のポイント「バレーボール」その3 [AVN]

オーディオビジュアルネットワーク(AVN)社が1992年に制作した「中学校体育実技指導 学習指導のポイント」から、「バレーボール」その3をご紹介します。

前回、前々回に引き続き、AVNが学校向けに制作した「中学校体育実技指導」全13巻シリーズから、「バレーボール」の練習のシーンをご紹介します。
実技をするのは、東京都小平市立第四中学校のみなさんです。尚、音声は今回ご紹介する動画には収録しておらず、BGMとなります。



スパイクが打てるまでに上達した生徒のみなさん。溌剌としたプレーを行っていますね。
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ルーザー

ここで来ました。
ビデオの彼らは何年生なのか、どれほど練習したのか分かりませんが、レベルが高いと思いますね。
女子も含めて全体的にサマになっています。
それでは、"中学校の体育で男女共習のバレーボール"で用意していた話をします。
ここからは1人称を"俺"として進めて行きます。かなりスペースを取ることをお許しください。

中1の時、最初の最初の体育が集団行動ではなくバレーボールだったんです。
5クラスあって俺の組だけ単独で授業だったので、
先生が一緒にやってしまおうということで男女共同になりました。
バレーボールと言ってもコートはバドミントン(ネット高:155cm)、ポヨポヨのゴムボール、
コンタクトはほぼ無制限とかいうルールで、ビデオとは比べ物にならない低レベルでした。
その中で俺は成長が早く、当時で身長が172cm、運動能力も頭一つ出るくらいだったので、
スパイク打ち放題のバンバン決まるというような状態。
当然試合をすれば、我がチーム(全チーム男女混合)は連勝街道まっしぐらでした。

そして無敗のまま、ある初対戦のチームと試合をやることになりました。
相手に特に派手なヤツはいないので、どうせ今日も俺の活躍で余裕で勝てるだろうと思っていました。
試合は淡々と進んだんですが、俺が前衛にいる時、あるプレーが起こりました。
ネット際でボールがどっちに落ちるか判らない状態になったので、「オラっ!」とはたいてやりました。
その際、自分としては何も目に入っていなかったのですが、ちょっと突き返される感触が。
バシッ!ポトッ ボールは俺のコートに落ちました。
打ち返して来たのは"アキコちゃん"という女子で、身長は150cmほど、
少しギャルの片りんを見せることもありますが基本的には大人しい娘です。
おそらく彼女も俺のことは気にせず、近くに来たから打ったぐらいのつもりだったはずです。
これ傍から見たら、今まで無双だった男が女子に押し負けたように見えるんですが、
俺は「いろんな条件が重なってたまたまこっちに落ちただけだろ。」とそれほど気にしていませんでした。
しかし、これが王者の転落の始まりだったのです。
by ルーザー (2013-12-09 22:11) 

ルーザー

(続き)
まずその試合、相手の堅実なプレーの前に、我がチームは初めての黒星を喫しました。
で、さすがに夜部屋で1人になると、
「やっぱりあれは俺が負けたということなのか…」という気持ちが湧いて来ました。
ちなみに当時はもう、男が女に負けることフェチはバリバリありました。

そして次の体育の時間、組合せのあやでまたそのチームと対戦することになりました。
前回負けている訳ですから、当然リベンジに燃えていましたが、またも競り合う展開に。
そんな中運命の時間が訪れるのです。
チームメイトが俺にトスを上げてくれました。
「それくらい自分で行けばいいのに」と思いながらも、
横から行って捻るようにスパイクを打ちました。その瞬間…
パチン! という音と共に、ある女子の顔が見えました。
この娘は"みかりん"といい、これまた身長は150cm程度、身体能力は高くは無いんだけど、
授業でもよく発表する積極的な娘で、のちにバドミントン部のキャプテンになりました。

そして肝心のボールは、手を出せば拾えるぐらいゆっくりと自陣に落ちて行くように見えるのですが、
この間実際は2秒ぐらいなので、体が固まって動けないような感覚でした。
「ヤッター!」パチパチ みかりんが手を叩いて万歳して喜んでいるのを見て我に帰りました。
これはもう言い訳できません。完璧にブロックを決められました。
チームメイトも「うぇー」と驚いているし、先生も見ていて「○○(名字)ナイス!」と言っていました。
俺は何も言えず悔しい表情で立っているだけでした。

この話はこれで終わりではありません。
試合はまだ続くので、絶対勝ってブロックをvaluableにしないようにと、必死でプレーしました。
授業が終わりに差しかかった頃、両チーム同点でプレーが始まりました。
比較的長いラリーが続き、これでラストプレーになるんじゃないかと思っていたら、
うちのチームメイトがミスり相手に得点が。
その時「あい、終了ー。」と声がかかり、我がチームは"1点差"で敗れました…
by ルーザー (2013-12-09 22:17) 

ルーザー

(続き)
1点差とはどういうことか解ります?
俺がみかりんに勝っていればチームも勝っていた、でもみかりんに負けたのでチームも負けてしまった。
みかりんはほぼ無双状態の男を倒し、チームの勝敗を逆転させた。
この上ないハイライトじゃないですか。
しかも前試合からの流れも加えると、
「俺は2人いた自分より20cmも身長が低い女子の両方にネット際の攻防で負け、チームも連敗した」
という物語が完結します。
やっぱり男女共習の体育はこういうのが醍醐味なんですよ。

みかりんの性格からして、アキコちゃんのを見た時から狙ってたんだろうな。
彼女は小5の時に転校して来たんですが、
ボーイッシュだけど間違いなく美人なので好きだと言う男もチラホラ。
逆にみかりんは、6年の頃から俺のこと好きだろという確信に近い空気を出していたので、
俺も次第に惹かれて行き、中学でも同じクラスで喜んでいた矢先の出来事でした。
あの時は抱きつきたいぐらい興奮しましたね。
「お前好きな男にそんなことするのかよ」とも思いましたが、やりますね。
彼女はそういうことは別問題で、授業では本気でやります。
残念ながらその後は関係が進展することも、2年になってからは話すことも無くなってしまいました。
別にあのプレーがきっかけで気まずくなったということではありません。

今でもアキコちゃん、みかりんは、自分が直接負けた貴重なエピソードとしてセルフのネタに使っています。
成人式に出ていれば…
by ルーザー (2013-12-09 22:24) 

毒男

ルーザー様
面白いですね!リアルにこんな経験をされたとすれば羨ましいです。
by 毒男 (2013-12-10 00:07) 

MT

ルーザーさま

久々に、上質の「女子に負けるストーリー」を読ませて頂きましたよ。
ちょうど動画の9番の女子や、印象的な白黒縦縞のビブスを着た女子をあてはめて鑑賞いたしました。

>自分より20cmも身長が低い女子の両方にネット際の攻防で負け、チームも連敗

これってM男的にはたまりませんね。尚私のHNが「MT」なのはお察しください・・
by MT (2013-12-10 06:02) 

ルーザー

毒男様、MT様
便乗していただきありがとうございます。
多少描写が大げさかもしれませんが出来事としてはほぼそのままです。
補足すると、
・アキコちゃんのは押し合いではなくあくまでもボールの位置やタイミングの問題です。
 (それでも負けてはいけないんですが)
・ブロックは決められるどころか試みて来た奴もほかにはいない認識で、その1回限りです。
・2人の最終的な身長は アキコ:156cm、みか:158cm (卒アルから推測)

2つ目の動画を見ながら自分の書いた文章を読むのはいいですね。
不吉なことが起こりそうなBGM、9番の娘の女性らしい部分(尻)とスパイクを打つ時の真剣な表情。
「女を甘く見るでない。強い者こそ女に負ける…」という神のお告げが聞こえて来るようです。

いやそれはアニメの見過ぎですが、実際に体育はごちゃまぜでやってしまえば、
体力差はあるけど全力でやろうという姿勢の娘が調子に乗った男に勝つことは絶対にあります。
実際私が逆転された差は相当大きく、Vリーグ男子が春高女子にやられたぐらいのもんですよ。
「俺は女子に負けたんじゃない、アキコちゃんとみかりんの頑張りに負けたんだ!」

今日も失礼しました。
今回は記事のコンセプトと私のエピソードが見事に合致したので本気の話をさせていただきましたが、
本来このレベルは、自分でサイトを作って紹介したいと思っています。
でもまだしばらくはキツイと思うので、期待しないで待っていてください。
by ルーザー (2013-12-10 21:39) 

MT

ルーザーさま

やはりリアルストーリーでしたか^^
大袈裟といった感じはなく、良く出来たストーリーと思っていましたが、事実の描写だったんですね。納得、と同時に楽しいご経験がうらやましく思えました。

「期待しないで」とおっしゃられても、今回の話がこれだけ面白いと、読者としては当然、期待してしまいますね。
でも是非お時間のある時に!何しろ12月はお忙しいでしょうからね~
by MT (2013-12-11 06:30) 

ルーザー

MT様 お返事ありがとうございます。
私は性格上作り話はできないので、全部リアルになります。

でサイトについては、この手の話だけではなくもっと性癖全般について語りたいと思っていまして、
かなり大々的なものにしたいと思っています。
Bの残照のように多くの人の中で定着するような。
忙しいというよりは、今はそれを続けながら充実した生活を送るほど気持ちが安定していないので、
もう少しかかるということです。
その辺、ご了承ください。
by ルーザー (2013-12-11 18:39) 

Sei

ルーザー様
いつもご投稿いただきありがとうございます。

以前も書いたと思いますが、拙blogのコメント欄がルーザー様の作品投稿の場となれれば、私としても望外の喜びというものです。

これからもどうかご遠慮なく、私の記事とあまり関係がなくても結構ですので、枯れ木に山の賑わいをお願い致します。
by Sei (2013-12-11 18:51) 

ルーザー

Sei様 いつもありがとうございます。
今回はあまり謙遜していなかったつもりなのですが(^_^;)

サイト云々の話は、まあ自分で温めた話は自分の所でしたいみたいな、
何か個人的な意地のようなものです。
こちらの記事に関して書きたいことがあったら1読者として書かせていただきます。
今後ともよろしくお願いします。
by ルーザー (2013-12-11 22:25) 

とんち番長

ルーザー様のストーリーは私も楽しく読ませて頂きました。

あの頃がちょっとよみがえってきたような感じですね。
そういう、細やかな感情の機微を忘れて、早何年・・・
by とんち番長 (2013-12-13 19:57) 

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