「舞え!バトン」 [テレビ朝日]

以前ご紹介した
「親の目子の目「舞え!バトン」 」のショートクリップです。

学校教育現場での体罰が社会問題として取り上げられる昨今。
練習には厳しさも必要ですが、その中で肉体に制裁を加える「体罰」は絶対にあってはいけないこと、というのが共通認識となっています。

世の中に「絶対」というものは果たしてありうるのか、という哲学的な議論はひとまず置いておくとして。
私自身は昭和時代に学校教育を受けたので、頬を叩かれるぐらいの体罰はしょっちゅう経験しています。
体罰でなくても言葉による過度な叱責の方がずっと後々まで心の傷となって残ったりします。

この番組で紹介された、指導の山本先生は決して体罰は行いませんでした。しかし、生徒に浴びせられた言葉の凄さは、女性同士だからまだ可能だったのかもしれませんが、体罰と変わらないぐらいのトラウマが残った生徒さんもいたのではないでしょうか。
チームは優勝し、大団円で纏めているのはTV番組の都合も入っているように思えます。


言葉で叱責されながら、繰り返し練習させられる生徒さんのシーンです。
ちょっと見ていて痛々しいですね。


晴れの舞台である、バトントワリング大会。
どこかの球場で行われているようです。途中から雨が降ってきたようで、大変なコンディションになってしまいますが、統率の取れた動きで見事に演技を全うします。
こんな足場で、ぬかるみに足を取られて転倒、などという事態にならなくてひとまずほっとします。

厳しさがなければ栄光は勝ち得ないということは厳然としてあります。
そんなやり方を否定して、
「競争などせず、もっと楽しくやろうよ」
という考えでは、人類は進化しなかったことでしょう。どちらが正しいわけでも、間違っているわけでもないのですが。
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ヨット

グラウンド・コンディションが悪過ぎる。
天候の良い状況でやらせてあげたかったなぁ、と皆が思った事でしょう。

SMAPのヒット曲辺りから、ナンバーワンかオンリーワンか論争がちょちょく起こっていますが、後者は
”自分はまだ勝負していない(本気を出していない)から、すなわち負けていない”
という思想にもつながります。
しかし、ノミネートしていない時点で既に負け、という事もおうおうにしてあるわけです。
by ヨット (2013-05-12 07:36) 

れげんだ・おうれあ

女子生徒にとって、男性教師からしごかれるのと女性教師からしごかれるのではどちらの方が気持ち的に楽だったんでしょうか。

古来、全日本女子バレーボールは男性が監督を勤めてきました。
生沼さんが一度だけ女性監督をやったことがありましたが(80年代)、女性同士ではいろいろうまくいかずすぐに辞めてしまいました。

この話に出てくる女性の指導の先生には、同性から来る安心感もあったんじゃないかと思います。
厳しい指導の部分だけを編集しても番組は作れてしまうので。

もっと言えば、私は地上波の放送メディアを信用していません。
by れげんだ・おうれあ (2013-05-12 09:40) 

のりぞう

いい動画を見させてもらいました。

ブルマ姿で厳しく指導される女子生徒。

真新しいレオタードをドロドロにしながら演技をするバトン部のメンバーたち。

教育番組にしてはフェティシズム満載の番組ですね。


by のりぞう (2013-05-12 10:31) 

Sei

ヨットさん

せっかくの晴れ舞台が雨になって、最悪のコンディションになってしまっても
サッカー同様、競技は続行されるんですね。
天候がよければ、さぞ最高の発表になったと思うと残念です。

「世界に一つだけの・・・」という歌なんですが、このバトンチームのようにみんなが力を合わせないと勝ち取れないものが人間社会にはいろいろありますので、
「一つだけの花」が孤立しないようにしないと枯れてしまう、という事実もありそうです。
by Sei (2013-05-12 16:50) 

Sei

れげんだ・おうれあさん

正直、このドキュメンタリーでどのような「作為」があったかは想像できません。
ただ、出演されている生徒のみなさんがピュアだったことだけは疑いようがなさそうです。

ドキュメンタリーであからさまな作為があった事例といえば、たとえば某放送協会の「奇跡の詩」という番組を思い出します。
まあ多かれ少なかれどんな報道番組にもある程度の作為は含まれていると思っていた方が正しいんでしょうね。
by Sei (2013-05-12 16:53) 

Sei

のりぞうさん

今回、貴殿のリクエストを通じてこの記事を作り、改めて見直してみると、
どんな条件でも負けないで前向きに立ち向かっていく(時々泣いたり、愚痴をこぼしたり、貧血を起こしたりもしますが)生徒たちの姿に感動してしまいました。

こういった光景が、21世紀に変わるころには存在していたことがわかりました。おそらく2013年の今でも、同じ精神はどこかに息づいていると思います。
by Sei (2013-05-12 16:56) 

いつも中立

おお、懐かしい。この番組覚えてます。
泥だらけの演技、見ていて痛々しかったなあ。確か新大分球場だったかな。せめて体育館ぐらい手配してやれと思ったけど。

それにしても、某番組の吹奏楽の旅や体育会系の部活に頑張る学生を追うテレビの企画って多いけど、私は美談ばかりというのはおかしいと思いますね。

もちろん、一生懸命練習してる学生さんに何ら罪はありません。
でも「先生のおかげで今の自分がある」「部活に入って良かったと思ってます」とかいう学生が多いが、ホントかなあ?現役ならそう思うのかもしれないけど、皆がそう思ってはないでしょう。無理に感動路線に持っていくのはなんか違和感を覚えます。

それに、現役の生徒だけでなく、OBやOGのその後の人生も伝えて欲しいもんです。

部活で経験したことが、今の人生で活かされているのか?
部活をやって、本当に良かったと思ってるのか?

中には充実した人生を送っている人もいるでしょう。しかし、中にはフリーターやニートになった人がいるかもしれない。
「もう部活なんて二度とやりたくない!」「あの顧問の顔なんて見たくない!」「時間の無駄だった」そう言う人がいても、余すところなく正直に伝えて欲しいもんです。
by いつも中立 (2013-05-25 00:03) 

Sei

いつも中立さん

この番組をご覧になっていましたか。
場所は新大分球場だったんですね。

「無理やり感動路線」に持っていくのは、制作側の事情ですね。
当時の視聴者が、そういうものを求めていたからだ、みたいな論理を聞いたことがあります。

TVというフィルターを通して、本当に「客観的な事実を視聴者に届ける」ことが出来るかというと、そもそも(「高校講座:数学」のようなものを除いて)無理なのかもしれませんね。

一応、この番組の中では父兄の中に、顧問の先生に否定的な親も出てきますし、何人か辞めて行った生徒がいたことにも触れられていたかもしれません。
by Sei (2013-05-25 05:43) 

ネコ

このビデオを見たいのですが、privateになっております。どうにか見ることはできないでしょうか?お願い致します。 
by ネコ (2015-06-22 03:42) 

のりぞう

舞えバトンは厳しい女顧問のしごきに耐える女子部員の姿が痛々しくてそれが結構萌えたりもしました。


by のりぞう (2015-06-27 23:40) 

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by お名前(必須) (2015-10-20 21:41) 

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by お名前(必須) (2015-12-21 01:49) 

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